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小児麻痺に伴う脊椎の変形、側弯

御無沙汰しています。
すこし書き込みの間が空いてしまいました。
このサイトの掲載する内容としてどのようなことが適しているか、いろいろと考えていたら、少し無精になってしまったようです。
やはり、教科書に書いてあるようなことがよいのかなと最近は考えています。
なぜならばそういった専門書や論文の多くは英語で書いてありますし、購入して読破するにも専門用語が多すぎて理解に難渋しそうだからです。
今日は小児麻痺に代表される、神経や筋肉の病気のために体のバランスがとれず、側弯症が発症し、進んでしまうケースです。
神経・筋原性側弯症(Neuromuscular Scoliosis)
この日本語表記が正確かどうか自信がありませんが、脳などの中枢神経や筋肉の異常による結果として
脊椎が曲がってきてしまう側弯症の総称です。
神経性として中枢性の運動ニューロンと末梢性の運動ニューロンの両者ともに原因となります。
代表的なものに脳性まひによるもの、筋ジストロフィー(筋ジス)などがあります。
治療は多くの場合、コルセットなどの装具を側弯が小さいうちから使用して、進行すれば手術が必要になる場合もあるということです。
手術の目的は大きく2つに分かれます。
脳性まひといってもその程度は様々で、なかなかひとくくりにできるものではありませんよね。
そのなかで、1つのことに注目して大きく2つのグループに分けて考えてみます。
それは、歩ける患者さんか、そうでないかです。
歩ける患者さんの場合には、
側弯がそんなに大きくなくても、歩行のバランスを改善するために、
カーブが小さいうちでも手術をする場合もあります。
歩けない患者さんの場合には、
歩くことができない患者さんにとって手術はどんなメリットがあるのでしょう?
最大の目的は座った時のバランスを改善することです。
座れるようにすることです。
脳性まひをはじめとして、神経原性側弯症で歩くことができない方、なかでも重度の麻痺がある場合には、座位の保持も困難であり、
ご本人ももちろんご家族の負担も大変なものであろうと想像いたします。
骨盤も大きく左右に倒れてきて、椅子の形やサポートをさまざまに工夫されても、いよいよ座ることが難しくなってきますと、
とこずれができ悪化したり、仰向けで寝たきりのために、誤嚥による肺炎を繰り返したり、栄養状態が低下したりということが生じてきます。
これらの改善のための最終手段として手術があります。
これらの状態を改善するための手術はほとんどの場合、骨盤が横に倒れていることを治すことが手術成功のカギになってきますので、
骨盤を含めた背中の大部分を固定する手術が必要になることが多いのです。
以下が代表的な疾患です。
脳性まひ
髄膜瘤
脊髄空洞症
脊髄腫瘍
筋ジストロフィー
脊髄性筋委縮症(SMD: Spinal Muscular Atrophy)
Dysautonomia
ポリオ
Arthrogryposis
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