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学会報告とアフリカでの側弯症手術

本日まで、金曜日と週末を利用してアメリカでCSSGという研究チームの会議に参加してきました。
この研究チームは世界中の数十か所の大学や公立病院の側弯症をたくさん行っている先生方で構成されているチームで、毎年このチームから、手術成績などの結果を大きな学会で報告しています。
木曜の夜に出て機内で寝て、起きるとアメリカ時間の同日の午後に到着し、
帰りはアメリカの土曜日の深夜に出ると日本の早朝に羽田に着くというフライトで行ったのですが、
夜寝ている時間に飛行機で現地までいけるので、時間をとても効率的に使うことができました。
東京に住んでいる人間にとって、ますます外国は近くなっているのですね。
ところで、会議の目的はおもに、今年の大きな脊椎の学会に(CSSG:Complex Spine Study Group)としてどのような発表を行うのかを話し合い、実際に担当者を決めて、演題を作成するというものです。
アメリカまで行き、2日間ホテルに缶詰めになり、原稿を書くというなんだか合宿のような感じです。
総勢50人程度の集まりですので、普段はゆっくり話すことのできない、アメリカや欧州の偉い先生とも気軽に話せるのがよいところでしょうか。
今回も私の担当となったScheuermann's kyphosisという病気の演題づくりや、他の演題の作成協力などを行いました。夜も遅くまで、チームごとに演題を書くのですが、みんなだんだん酔っ払ってきて、本音が聞けて面白かったです。私は残念ながら風邪をこじらせており、お酒は控えました。
とりとめのない報告ですが、このような機会に日本人が参加するということはまだまだ我々の業界ではめずらしいことなので、これから少しでも日本人がこのような国際社会に入っていけるよう、勇気を奮い絞って今回も参加しました。
周囲は面識のある人もたくさんいますが、ほとんどは私の業界の中では大御所と呼ばれる人たちです。私は唯一のアジア人ですし、間違いなく最年少です。ですから、このアジア人の若造はいったい何だろうという目で見られることもあります。ですが、正式にこのCSSGのメンバーであるということを自分に言い聞かせて、勇気を出してどんどん意見を述べていきます。
そうすると、ちょっと認めてもらえるのです。
毎度この繰り返しですが、これを乗り越えなければ次はないだろうし、一度でも行くのを躊躇したり、
逃げてしまえば、もう2度と参加できなくなるだろうと、自分なりに精いっぱい勇気を出して参加しているつもりです。
ところで、会議中、ボスのDr. Boachieから今年の春のFOCOS TRIP(ガーナにおける重症の側弯症手術のボランティアチームでも医療)に正式の招待されました。
何回かこのブログでも書きましたが、例年希望者は医師だけで50人以上いるので、招待されることは
自分の中では大変な名誉です。エイズなどの感染症や伝染病も怖いですが、そんなことも言ってはいられないので、今年も行くことに決めました。出発は4月下旬ですから、あと3カ月です。
身震いしますが、1人でも多くの子どもたちを助けられるよう、今年も持ちうる限りのすべての能力を出して、全身全霊を込めて頑張っていきたいと思います。
妻から、あなたはDr. Boachieに会うといつも元気になるわねと言われました。
わたしもいつかそんな人間になれるよう、毎日頑張っていきたいと思います。

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