SSブログ

側弯症、アメリカ人医師の訪問

今日は最近私の感じたうれしい出来事を書いてみようと思います。
私はアメリカやガーナなどいろいろな国で側弯症をはじめとする脊柱変形の手術を行ってきましたが、今年の夏に私が以前にNew Yorkで勤務していたHospital for Special Surgeryという病院から医師が二人私の手術を2週間見学に来ることになりました。
来年の夏にもう1人見学に来る予定です。
これは私にとってとてもうれしいことで、なぜかと申しますとHospital for Special Surgeryは過去何年間も連続して全米1位にランクされる整形外科の病院で、アメリカでもっともよい整形外科病院と考えられています。整形外科の中でも脊椎外科はアメリカで全科の中で最も年収が高く、つまり最も優秀な医師が集まる分野です。
そこの医師はハーバード大学やコロンビア大学などのアメリカのもっともよい私立大学の医学部を主席かそれに近い順位で卒業しています。
日本と違い、ただ学業が優秀なだけではよい地位にはつけないので、当然人間としても素晴らしい医師たちです。
そのような医師たちが私の手術を見学に来るということは私自身にとって大変名誉なことだと感じます。
今回来日する医師たちはみなチーフレジデントと言って5年目くらいの医師ですが、日本の医師5年生と比べると知識、技量ともに格段に上です。
3人とも、かつてアメリカにいた際に私が指導していたことのある医師たちです。
このような医師たちが見学に来ることはかられにとっても私たちにとっても大変貴重な経験になるだろうと思っています。
当院の若い先生も彼らと接して、人間性や医師としての情熱、知識、技量などを肌で感じてますます医師として精進することに役に立てばと思っています。
私自身も、せっかく遠方から来日する彼らをがっかりさせないように最大限努力していこうと思っています。

nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 4

猫

こんにちは。30歳で側弯症の診断を受けました。
昨年末、急に背中が痛みだしてかなり前屈みでなければ立てなくなりました。
整形外科で診てもらい、側弯があって筋肉のバランスが悪いのだろうといわれ、筋トレなど少しずつしてますが、なかなかよくなりません。
この年で、ここまで急激に悪化することはありますか?回復できるか不安です。
お時間があればご回答頂ければ幸いです。
by (2014-05-24 12:04) 

八木満

猫さま

コメント拝見いたしました。
側湾で成人後に急速に悪化することは出産後や閉経後には見られるようです。しかし、側弯症と背部の痛みには必ずしも因果関係があるわけではないようです。
痛みの原因を明らかにするということは簡単そうに見えて時に困難な場合がありますが、原因をよく調べることが大切だろうと思います。

by 八木満 (2014-05-26 07:47) 

美希ママ

先週から先生にお世話になっております
娘の側弯症がひどくなっていると知って心を痛め自分を責めておりましたが先生にお会いしお話しを聞かせてもらい前向きになることが出来ました
ありがとうございますm(_ _)m
先生のお話しは暖かく包み込んでくださる感じで患者としてとても安心でき信頼をさせて頂けこの病院に行けた事・先生に出会えた事を親子共々感謝しております
今後共、宜しくお願いします

この様な事をブログのコメントにのせさせて頂き失礼いたしました…
by 美希ママ (2014-05-31 07:34) 

八木満

美希ママさま

コメントありがとうございました。
年頃のお子さんのお体の件、さぞご心配だろうと思います。
また、進行していることでご両親が自責の念を強くお持ちになられている方もいらっしゃるようです。
多くの患者さんとそのご家族に精神面を含めて、少しでも安心を提供できるように装具、経過加療、手術等さらに励んでいきたいと思います。


by 八木満 (2014-06-02 07:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。