ガーナで側弯症の手術をしてきました。

先週ガーナに戻り重症側弯症や後側弯症などの重症の子どもたちの手術をしてきました。
私の方では８件の手術とボスのボアチ先生の手術助手を２件行ってまいりました。
いづれもとても困難な手術となりましたが、現地の研修医などと力を合わせて無事にすべての手術を合併症なく行うことができました。
子どもたちの命を助けることができたのかなと、すこしは役に立てたのかなと、ひと安心しています。
チームはもう１週間ガーナに残りの手術を行う予定です。
私は毎度のことですが、後ろ髪をひかれる思いで帰国いたしました。
帰国早々昨日は後側弯症の大きな手術があり、少しばてましたが、こちらもなんとか順調に終えることができました。
通算しますとガーナで執刀した手術も５０件５０人を超えました。また助手として参加した手術も５０件を超えました。
アフリカで脊柱変形のために命をからもればほんの一握りにすぎませんが、一人一人にそれぞれの人生があります。
その一人一人の人生を少しでも良くすることがこれからもできればと思います。

コメント 6

何度か質問させていただいているものです。

欧州に在住していますが、日本国内で医療活動に従事しながら、アフリカのガーナという地理的にも文化的にも日本人にとってもっとも遠い場所で活躍されることがどれだけ大変なことか、想像以上かと思います。引き続き医者の「日本代表」として、ご活躍を祈念しております。

さて、一点質問があります。妻の術後から一年が経過しました。術後は担当の先生は「驚くほどの成功」と言っていましたが、最近になって妻がこれまでに感じなかった痛み（突っかかる感じ）がでてきたと言っています。もちろん、担当医にレントゲンをとって診察してもらいますが、一般論として、手術して一年後に鉄棒が外れたり、ずれたりするようなことはあり得るのでしょうか？棒と肉・骨が固まってくっつくのはどれぐらいかかるのでしょうか？あと他のコメント欄で一度リハビリにヨガがよいと書いていらっしゃいますが、それはもちろん背骨を使わないヨガということですよね？

よろしくお願いします。









by ベルギー (2014-02-25 22:29) 

ベルギー様

ご質問拝見いたしました。
お若い方の側弯症骨癒合の確率の比較的高い手術ですが、残念ながら１００%ではありません。術後１-３年してロッドが折れたりスクリューが破損することはあり得ることです。
しれから、リハビリですが、主治医とご相談されて行うとよいと思います。
手術で固定された部位は可動範囲を獲得することはできませんので、あまり無理に体の柔軟性を獲得しようとする運動をされると非固定部位に問題が出る場合があります。
ご参考までに。
by 八木満 (2014-02-26 07:43) 

こんにちわ。先生にお聞きしたいことが。昨日、手術日と自己血の日程を決めてきたんですが。。。その後、術後の知人のお見舞いに行ったところ、70度か80度で手術した同じ部屋の子が、手術の時間が長びい、自己血では足りず他人の血を輸血した事や術後の経過も良くなく、食べ物も戻してしまって、入院が長引いているという話を聞いってしまって。その子は知的障害があり、痩せすぎているらしく、めったにおきない事らしいんですが。。
うちの子は今、58度で手術日は7月25日なんです。約4ヶ月後で主治医の話だと、手術する頃には68度くらいか、いっても70度ぐらいではないかと言われました。自己血をとるのに最低3ヶ月はかかるので、手術日を早めても6月のなるから、一ヶ月早くしたところで、そう進行状況は変わらないんじゃないかとの事でした。
本当に一ヶ月ぐらいでは変わらないんでしょうか？知人の話を聞いてしまってからは、一ヶ月でもはやく手術した方がいいんじゃないかと、とても不安になってしまって。。どう思われるか教えて下さい。
よろしくお願いします。


by そう母 (2014-03-11 10:04) 

書き忘れましたが、息子は中1で、背がぐんぐん伸びている状況です。それでも一ヶ月の手術日の差はさほど変わりないのか教えて下さい。
すみません。よろしくお願いいたします。

by そう母 (2014-03-11 10:14) 

そう母さま

手術に関してカ月では状況は変わらないです。
カーブの大きさも極端には変わらないです。手術の方法も同じです。
by 八木満 (2014-03-11 13:27) 

八木先生、コメントどうもありがとうございました。
by そう母 (2014-04-05 15:40)