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側弯症 夢への一歩

昨日とてもうれしいことがあったのでブログに記そうと思います。
私は以前から、日本やアメリカなどの先進国での側弯症の治療はもとより、アジアやアフリカの途上国で、充分な医療が受けられず、命を落とす側弯症や脊柱変形の子どもたちを助けることにとてもやりがいを感じています。
2009年からボスのDr.Boachieとともに財団を運営し、手術や外来を行い、病院建設の手伝いや、研究などずっと行ってきました。いづれは自分自身でアジアの途上国で、毎年脊柱変形で苦しむ子供たちのために手術を行うシステムを作れればという夢があります。
私たち脊柱変形の治療を専門に行う医師で構成される学会で世界で最も権威ある、実行力のあるしっかりした学会はScoliosis Research Society(SRS)というアメリカに籍を置く学会なのですが、世界で許された数百人がそのメンバーになれます。
私も幸運にそのメンバーなのですが、この学会は途上国の医療にとても熱心で、毎年が会が主導して世界各地の途上国に学会員の医師を送り困難な手術を行い患者を救ってきました。
今回念願がかなって、この学会の中のGlobal Outreach Committeeという、これらの途上国での活動の運営を行う会議のメンバーに正式に招待されました。
これで、すこしだけ自分の夢に近づいたような気がします。人間には寿命があり、私にも外科医としての寿命があります。夢をかなえるための道のりを考えるともうあまり私には時間がありません。
さらに精進して、少しでも多くの子どもたちを助けることができるよう、ベストを尽くしたいと思います。
人事を尽くして天命を待つ。
Do the likeliest, and God will do the best
私の好きな言葉です。
それでは。
May god bless you.
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みん

こんにちは。
私は側湾症の手術をして二ヶ月がたちました。
術後のコルセットもしなくていいと言われましたが、また背骨が曲がったら…と心配です(-。-;
同じ手術をした方のブログを見るとみなさんコルセットしてるので…
腰のあたりもかなり出っ張っていたのですが、術後は平らになったと思っていたのに最近少し出っ張りが残っているなと思い、もしかしてコルセットないせいで少し曲がったのかなと毎日心配です。。。
by みん (2013-08-20 18:01) 

ベルギー

八木先生、

何度か相談させていただいたベルギー在住のものです。

妻の手術をしてもうすぐ半年になります。回復状況は順調ですが、肩の左右の高さの違いが少し目立つようになりました。妻によれば医師よりその理由として「肩甲骨を繋いでいる筋肉をゆるめてある」というような趣旨の説明があったようです。

ところで、先日、こちら(ブリュッセル)ではじめて側弯症の先生に術後の経過を診てもらいました。日本での手術の写真を見るなり「残念(disappointed)な結果だ。自分であれば完全にまっすぐにすることができたのに・・・・」と述べました。その先生がいうには、現在の左右のインバランスは脊髄が完全にまっすぐになっていないために生じるからであり、妻はL1というところまでアルミ棒を入れているのですが、L2かL3から入れるべきであったと言っていました。日本の先生(それなりに有名な先生)は「驚くほどの成功」とおっしゃっていたので、両先生のコメントの違いは考え方の違いと受け取ってあまり気にしていません(ちなみに妻は少しぐらい曲がっていてもなるべくアルミ棒は入れたくないと言っていますので、そのように言われたことに対してあまり心配はしていません。)。

前置きが長くなりましたが、ここからが質問です。術後のリハビリについてですが、日本での先生は「1年間は安静」ということでした。ところが、こちら(ベルギー)の先生は退院したらなるべく術前と同じ生活を心がける、水泳が最高のリハビリ運動である、半年を経過した今は赤ちゃんを抱っこしたり、散歩したり、術前と同じように生活しなさい、と言っていました。

妻はまだ完全に力が入らないようで走ったりはできませんが、2才の子供を抱っこせざるを得ないような状況になったときは「背中に無理な負担を強いている」と罪悪感のような思いでいたため、このような医師のコメントに驚いています。先生は、術後のリハビリについてどのようにお考えでしょうか?

ちょうど先生の以前の記事で米国の女子プロが術後半年で練習を再開したという記事がありますが、あれを今読み返すと、よく術後半年でゴルフの練習を再開できたものだと感心してしまいます。

よろしくお願いします。



by ベルギー (2013-08-20 23:54) 

八木満

経過が良いようでまずは一安心ですね。
ー両先生のコメントの違いは考え方の違いと受け取ってあまり気にしていません
その通りです。
固定範囲が増えればまっすぐにしやすい代わりに残った部分の負担は増えて、長期的にはその部分が痛んできやすくなりまた、可動域もより制限されます。術後のリハビリは骨癒合ん程度をみながらでしょうね。手術の固定性にもよりますので、一概にはコメントできません。難しいところです。

by 八木満 (2013-08-21 13:13) 

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